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【パスカル パンセ-737】

私たちはふつう、他人が思いついた理由より、
自分自身で見出した理由によって納得する。




 

 「んーあっ!なるほど!そういうことだったのか!」

 

 私たちが
何か物事の背景にあるものを理解するとき、
他人から言われるよりも、
自分で自分なりの論理で考えたほうが納得する、
ということは当然と言えば当然です。


なぜなら、
自分で考えるということは、
自分にとって理解しやすいものを
基に考えるからです。




 このパスカルの言葉は、
このような私たちにとって
当然なことをあらためて、
言っているのでしょうか?




 パスカルが言うには
人間には自分だけを大事にする
自己愛
生まれつき備わっているといいます。


なので、
他人の意見よりも
自分の意見を尊重しようとしているからこそ、
自身で見出した理由でしか納得できない、
とも考えられます。




 しかし、
パスカルのこの言葉は、
より広い射程を持っているとも考えられます。




 突然ですが、例えば、
こんな場面にあったことはありませんでしょうか?

 

 自分が、
友人にあるアイデアや知識を
伝えたとします。


その友人は、
そのアイデアにとても関心を持っていました。


すると、
後日、その友人は、
あたかも
自分でそのアイデアを思い付いたかのように

他の人に話しているのです。


自分はそのことに気が付き、
その友人に「それは自分のアイデアだ」と
伝えたところ、
その友人はすっかりそのことを忘れており、
自分のアイデアだと思っていたのです

 


 このような場面には
誰もが一度は遭遇したことが
あると思います。

 

 心理学の分野では、
他人が語っていたものを
見聞きしただけにもかかわらず、

時間がたつと、
それを自分が思いついたものだと
思い込んでしまうような傾向のことを
クリプトムネシア」といいます。


言い換えれば、
無意識のうちに自分の記憶を
すり替えてしまう傾向があるのです。

 


 余談ですが、
この「クリプトムネシア」は、
時間が経過することによって、
元の情報源に関する記憶がなくなることで
起きるとされています。


特に、
人間の記憶力には限界があること、
ほかの人から高い評価を得たいと思うこと
(パスカルの言葉でいえば「自己愛」?)、
記憶する内容が専門的な知識に関すること、
などが要因となる場合に起きやすいとされています。




 以上のように、
パスカルの短いこの言葉は、
私たちが思っていることを
可視化するだけではなく、
より、深い意味を示唆しているのです。




 『パンセ』には、このような、
私たちが思わず自分自身で考えずにはいられない
魅力的な言葉が詰まっているのです。



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